日商簿記2級の資格は、企業の経理業務や会計などの実務知識から経営状況などの分析まで、さまざまな仕事のシーンで役に立つ資格として、長年人気を誇っています。
この記事では、日商簿記2級の合格を目指す方に向けて、人気の無料学習サイトや勉強の仕方などを詳しくご紹介します。
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日商簿記2級の試験概要
まずは日商簿記2級の試験概要を詳しくご説明します。試験が行われるのはいつか、合格率はどのくらいなのかなどを詳しく知り、学習のスケジューリングや目標設定を明確にしましょう。
試験はいつ行われる?
日商簿記2級の試験は、紙試験とネット試験の2つの方法があります。紙試験の場合は、2024年6月現在で年3回行われており、例年の傾向をみると、6月・11月・2月に実施されています。一方、ネット試験は基本的にいつでも受験が可能です。
ただし、年度はじめなど、ネット試験の施行休止期間もあるので、事前にスケジュールを確認しましょう。
日商簿記2級の合格率は?
日商簿記2級の合格率は決して高いとは言えません。過去10回の平均合格率をみた場合、平均すると21.6%となっています。10人受験したうち、合格は2人のみという結果から考えて、難関資格といえるでしょう。
そのため「独学では難しい」「受かる気がしない」「合格する裏ワザはないのか?」と考える人も少なくありません。
日商簿記2級を取得するメリット
日商簿記2級を取得することにより、現在就いている職場内や、日商簿記を取得していることで有利になる職に転職したい場合などで、さまざまなメリットがあります。
主なメリットとして2点詳しく解説しますので、確認しましょう。
実務に繋がる
日商簿記2級の試験に合格すると、必然的に経理や会計・経営管理などの知識が身につきます。そのため、企業の経理部門や経営などでの活躍が期待できるでしょう。
また、財務諸表の読み解きなども勉強するため、経営状況の分析ができるようになり、自営業にチャレンジしたりライバル社の経営状況などを分析したりするのにも大きな強みです。
就職・転職に強い
実務に反映しやすい日商簿記2級の知識は、資格をもっているだけで就職や転職に非常に強いといえます。とくに財務関連、経営管理を担当する部署の場合に価値を発揮するでしょう。
商業高校などに通っている人は、社会人になってからだとなかなか時間が取れないこともあるため、学生時代にチャレンジするのがベターです。
日商簿記2級に受かるためには
日商簿記2級に合格するための道のりは簡単ではありません。ですが、闇雲に勉強するのではなく、受かるための順序建てを理解しておくことで、合格の可能性が上がるでしょう。詳しく説明していきます。
試験日までのスケジュールをたてる
紙試験では試験日が決まっていますが、ネット試験では基本的に商工会議所が開催している日ならいつでも受験可能です。日商簿記2級に受かるには平均して100時間〜200時間ほど、2か月〜3か月ほどの勉強時間が必要といわれています。
まずは自分が受ける時期を決め、逆算してスケジュールを立てましょう。たとえば、半年後試験を受ける場合、およそ200時間の勉強を土日以外の平日5日間、月4週間と考え120日で割った場合、1日1時間半〜2時間弱勉強する、などです。
テキストを購入して自己学習
日商簿記2級の試験は、独学で勉強して合格したいという人も多いです。日商簿記2級の試験対策のテキストは非常に多く出版されていますので、自分に合ったテキストを探してみましょう。
今では動画サイトやブログなどで実際に合格した人のオススメなどもみることができます。それらも参考にしてみましょう。
通信講座や予備校を利用する
通信講座や予備校は「合格すること」に特化した授業カリキュラムを組んでいるため、より効率よく、決められた期間内に合格したいという人にオススメです。
とくに自己学習が苦手な方などは、専門の講師が敷いてくれるレールをきっちり進み、確実性を高めるのが有効でしょう。
スキマ時間も手軽なスマホ学習
最近ではネットの無料会員登録やアプリの利用で、隙間時間にスマホで過去問を解いたり解説を読んだりすることができるようになりました。社会人の方などで、なかなか勉強時間の確保が厳しい方にはこちらの方法がオススメです。
人気の無料学習サイト「Study Pro」はどのようなサービス?
日商簿記の合格を支援するサービスとして、「Study Pro」が注目されています。「Study Pro」とは具体的にどのようなサービスなのでしょうか。詳しく解説します。
Study Proが人気の理由
日商簿記の無料学習サイトの中で、口コミなどでも非常に高い人気を得ているのが「Study Pro」です。Study Proは以下のような特徴があります。
- 学習時間の管理や理解度に応じた残り勉強時間の提案がある
- Web上で勉強の進捗管理が可能
- 苦手項目を分析し重点的に勉強することが可能
こういった特徴から、忙しい社会人の方や勉強に少し抵抗がある方もチャレンジしやすくなっています。評判や口コミをみても、初心者にもオススメのサイトとして有名です。
*参考 Study Pro
残念ながらStudy Proには3級対策しかない
日商簿記の試験対策として非常に有名で評判もいい「Study Pro」ですが、3級の試験対策までしか対応していないため、2級取得を目指している方には向いていないサービスです。
ただ、先ほどもお伝えした通り2級の合格率は非常に高く難関試験であるため、まずは3級から取得するというのも一つの手です。まずはしっかり「Study Pro」を通じて3級の知識を自身のものにしてから、2級にチャレンジするのもいいでしょう。
日商簿記2級に対応するオススメの無料学習サイト
「Study Pro」は日商簿記2級の学習サービスには向いていませんでしたが、実際に2級を学習できるサービスは他にも複数存在します。ここで、日商簿記2級を学習するのにオススメの無料学習サイトを3点ご紹介します。
いぬぼき
「犬でもわかる」をモットーに、完全無料・独学で日商簿記2級の合格を目指す人を応援する無料学習サイトです。評判も非常によく「初心者にもわかりやすい」「図解などの解説が嬉しい」といった口コミが多くみられます。
ゆっくり解説動画も出しているので、移動途中などにイヤホンで聞いておくことができ、時間がない方にもオススメです。
*参考 いぬぼき
簿記検定ナビ
簿記検定ナビは、日商簿記3級〜1級の試験対策に対応した日本最大級の簿記情報サイトです。
テキスト形式というよりは、簿記情報を紹介するサイトとしてQAなどが用意されており、よくわからない部分があるなど、躓いたときに利用するのが賢い使い方といえるでしょう。予想問題集も多く準備されています。
*参考 簿記検定ナビ
パブロフ簿記
パブロフ簿記は日商簿記3級・2級の試験対策を応援するサイト・アプリです。テキストや問題集は販売されており、完全無料ではありませんが、非常にわかりやすい解説が評判のサイトです。
かわいらしいイラストや4コマ漫画で説明をしてくれるので、勉強への抵抗感が強い方にオススメです。
*参考 パブロフ簿記
まとめ|自分にあった方法で合格を目指そう
日商簿記2級は決して簡単な試験ではありません。だからこそ、自分に合った方法で必要な時間をかけて対策していくことが大切です。合格すれば、実務につながりやすいこともありキャリアアップを目指すこともできます。
ぜひ、紹介してきたことを参考にしてみてください。皆さんの合格を祈っています。