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音声アプリ「Dabel(ダベル)」とは?特徴や使い方!Clubhouseとは何が違う?

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日本でも猛烈にユーザーが増加している音声コミュニケーションツール、Clubhouse(クラブハウス)ですが、遡ること1年前、既に日本人の手で「Dabel(ダベル)」というClubhouseに似たライブチャットアプリが世に送り出されていたことを、読者の皆様はご存じでしょうか

この記事では、そんな謎多きライブチャットアプリ「Dabel(ダベル)」の特徴や実際の使い方、評判・口コミなどについてご紹介したいと思います。


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Dabel(ダベル)とは


公式サイトはこちらiPhoneアプリはこちら

Dabel(ダベル)とは、Clubhouse(クラブハウス)に先駆けること1年、2019年1月に公開された友達と声で出会える音声コミュニケーションアプリです。サービス名は、日本語の「駄弁る」をもじって名付けられています。

かつて人気を博したAR(拡張現実)アプリ「セカイカメラ」を手掛けた起業家、井口尊仁氏が、アメリカでDOKI DOKIという会社を創業し、Dabelを開発しました。


Dabel(ダベル)の開発背景

井口氏は、これまでにもさまざまなITスタートアップを手掛けてきましたが、必ずしもうまくいくとは限らず、ビジネスが失敗し関係する人たちが離れていくことが何度もあったといいます。そんな時「誰かと話したい」と、人とのつながりを渇望したことが、音声コミュニケーションのサービスを立ち上げる動機となりました

そして、当時の音声サービスにはポッドキャストなど、コンテンツが配信者から一方的に発信されるという、従来の電波ラジオとなんら変わりのないものしかありませんでした。当時はClubhouseもまだ存在せず、双方向の音声コミュニケーションサービスがなかったため「それなら自分が作ろう」という井口氏の思いから、Dabelは開発されることになりました。

最初は「音声のSNS」というコンセプトでリリースされましたが、結局は今までの音声サービスと代わり映えしない使われ方をされて、登録者も伸び悩んだため、「複数のユーザーが同時におしゃべりを楽しめるアプリ」へリニューアルしたところ、フランスのテレビ番組で視覚障害者の歌手に紹介され、その後、世界中で人気が出るようになりました。


ARを知る上で欠かせない「セカイカメラ」について

セカイカメラの井口尊仁氏がおしゃべりアプリ「Dabel」を生み出した理由 人々が“井戸端会議”に夢中になる魅力とは

クラブハウス誕生前からあった音声SNS「ダベル」、日本人開発者はどう戦うか


Dabel(ダベル)の特徴


Dabelは気軽におしゃべりを楽しむアプリです。Clubhouseとは異なり招待制ではないため、誰でも無料でアカウントを作成できます。世界中で利用されており、登録者の6割はアメリカのユーザーが占めています。

アプリのインターフェースはとにかくシンプルで、登録後すぐにおしゃべりを開始できます。おしゃべりは、ホスト役のユーザーが用意した「ラウンジ」に複数人が集まって楽しみます。内容は自動的にアーカイブされ、後で聞くことが可能です。おしゃべりがそのままコンテンツになるというのが、Dabelの大きな特徴です


自由で開放的な雰囲気で匿名参加が可能

Dabelは匿名でも参加ができるため、別人格を演じることも可能です。気軽で自由、開放的な雰囲気が、Dabelの持ち味の一つです。一方で、運営側は「安心・安全」をモットーに開発しており、アダルトコンテンツやハラスメントの関係上、アプリの利用は17歳以上に制限されています。ユー ザーにも「フィードバック大歓迎」をうたっています。

また、アプリのエンゲージメント(利用率)は、1日に50分から2時間という驚異的な長さで中毒性が高く、iPhoneのスクリーンタイムで確認すると、自分の利用時間に驚く人が多いといいま す。

井口氏は「アメリカで認められてこそ、世界のデファクトスタンダードになる」という信念を持っています。そのため、DOKI DOKIはアメリカに本社が置かれ、Dabelアプリもアメリカで配信をスタートしています。

なお現在のところ、アプリはiOSのみ用意されていますがAndroid版も検討中とのことです。


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Dabel(ダベル)の使い方


Dabelは、AppleID、Twitterアカウント、Facebookアカウントのいずれかでログインすることができ、ログイン後にユーザー名を設定するだけで、利用の準備が整います。


ホストとして配信を始める

ホストとしてラウンジを作り配信を始めるには、まずホーム画面の直下にある「○」をタップします。そして、タイトルとラウンジの説明、場所、背景画像などの情報を入力した上で「ラウンジを作成する」をタップすると、ライブ配信を開始できます。


参加者と会話を楽しむ

ライブ中、参加者は「聞くだけ」の状態となってい。ホストは「しゃべってる」に招待できる権限がありますので、ラウンジにいるユーザーに「+加える」ボタンで招待リクエストを送り、その人が了解するとマイクがオンとなって、一緒に会話を楽しむことが可能になります。

その場にいない知り合いのユーザーには、ライブ中「シェア」ボタンで、ラウンジのリンクを送信して招待します。なお、ラウンジに人数制限はありません。


SNSとしての機能

また、他のSNSアプリと同様に、ユーザーを「フォロー」する機能もあります。プロフィール画面のボタンからフォローすると、その人がラウンジを開始した時に通知されます。

プロフィール画面には、ラウンジのログが自動的に保存され、過去の放送をいつでも視聴することができます。さらに「メッセージボード」も用意されており、ラウンジが配信されていないときでもテキストでコミュニケーションが取れるようになっています。


開発者の想定外の使われ方も!?

Dabelでは、開発者が想定していなかった使われ方もされ始めています。国境も超えてのコミュニケーションもその一つで、以前、モロッコの若い方と東京の小学生がおしゃべりで盛り上がるケースがありました。なお、この前例では、Dabelのユーザーは保護者で、その管理下で利用されており、間には20代女性の通訳も入っています。


Dabel(ダベル)の評判


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Dabelの評判について、ユーザーがどのような評価をしているのか、ネット上で探ってみました。Dabelアプリの公式のダウンロードページには、日本のユーザーによって以下のようなコメントが寄せられています。

  • おしゃべりで世界中の人とすぐに仲良くなれる
  • カフェで雑談しているようなリラックス感がある
  • 話す人、聞く人、それぞれが自由に入れ替わる平和で居心地の良いコミュニティ
  • 楽しくてついついアプリを開けてしまう
  • 臨場感がありタイムラグもなく、まるで同じ空間にいるようだ、ストレスがない

ユーザーの評判は全体的に良く、国や地域関係なく会話が楽しめることや、サービス内の治安の良さや雰囲気の良さなどで高い評価を受けていることが見て取れます


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Dabelと似た音声サービス


現在世界中で音声サービスが話題となっていることもあり、Dabel以外にも優良な多くの音声コミュニケーションサービスが存在します。そこで今回はそんな音声サービスの中でも、Dabelと似た特徴を持つ音声コミュニケーションサービスについて、いくつかご紹介します。


Clubhouse(クラブハウス)


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近年、日本で急速にユーザーを増やしている、実名参加型の音声SNSです。サービス利用については招待制となっており、ユーザーはTEL番号を知る2名のみ招待できます。会話の内容は録音されず、その場限りの音声コンテンツであり、射幸心をくすぐるシステムが特徴です。セレブリティが中心となった、カンファレンスホール的な使われ方をされています。


Clubhouseについてはこちらの記事で詳しく解説しています


stand.fm(スタンドエフエム)


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stand.fmは、ラジオのような音声放送を、いつでもどこでも気軽に配信できるプラットフォームです。配信者は音声でライブを行いますが、リスナーはテキストチャットでコミュニケーションを図る点に違いがあります。コンテンツがアーカイブされ、後でも楽しめる点はDabelと変わりません。


stand.fmについてはこちらの記事で詳しく解説しています


Roadtrip


こちらはまだあまり知名度がありませんが、ラウンジをつくって好きな音楽を流し、一緒に参加したユーザーと共有して楽しむことができるアプリとなっています。リスナーはホストに、かけて欲しい曲をリクエストできます。雑談やチャットも可能ですが、あくまで音楽の再生が中心で、しゃべり続けたときの疲労を和らげる狙いがあります。


【Roadtrip】好きな音楽を知り合いと共有して聴けるアプリの紹介


まとめ


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世界における新型コロナウイルス感染症の拡大で、外出控えやテレワークが進んだ結果「雑談」が減ってしまいましたように感じます。ある機関の調査では、人は「他者とのつながり」を通して幸せを感じるといいます。そうしたこともあってか今、音声コミュニケーションのサービス市場は急速に拡大しています

現在はClubhouseが話題ですが、コンテンツがアーカイブされないということもあり、誰でも気軽に配信することはできますがコアユーザーは著名人が主となっています。Clubhouseと比較すると、Dabelは銭湯やカフェ、会社の給湯室のような一般の方でも気軽に会話できる空間を目指しています。

読者の皆様もDabelでラウンジを開設し、気の合う仲間と雑談を楽しんでみませんか。


【参考サイト】

Dabel(ダベル)|公式note

『声のインターネット』がもたらすフラットな世界。DOKI DOKI, Inc.・井口尊仁さん【インタビューシリーズ「未来をテクノロジーから考える」】

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