ウォーレン・バフェット
世界長者番付では常連として知られるウォーレン・バフェットですが、世界中の人から「投資の神様」と呼ばれ今もなお尊敬され続けています。
今回は、そんなウォーレン・バフェットがどのようにして自身を成功させていったのか、なぜ失敗しないのかについて、彼が発した名言とともにご紹介していきます。
ウォーレン・バフェットの生き方
バフェットは現在、世界最大の投資持株会社「バークシャーハサウェイ」の筆頭株主として同社の会長兼CEOを務めているという非常に輝かしい肩書きを持っています。
実際に、この地位までたどり着く過程にはあらゆる経験と行動が伴っており、投資によって様々な学びを経たことを彼自身の口でも話をしています。
ここではウォーレン・バフェットの生き方について、彼の過去を振り返りながら見ていきたいと思います。
バフェットの育った家庭と
初めての投資
アメリカ・オマハで生まれたバフェットは、証券会社を営んでいる家庭で育ち、6歳の時にはすでにコーラを安く仕入れて高く販売するビジネスを開始しています。
ビジネスの相手は祖父で6本25セントで買い、1本5セントで売るなど、生まれながらの商売人でした。
11歳の時に初めて株券を買い、姉とともに1株38ドルの株券を3株購入したものの株価は下落してしまいます。
この時、バフェットの心の中に姉への申し訳なさと、株は上昇するものだという意識から1株40ドルまで持ち直したところで売却しています。
結果的に彼らが購入した株は200ドルまで上昇しました。
この経験から、バフェットは投資の基本である「購入時の株価にこだわりすぎない」「目先の小さな利益に振り回されない」「自身のお金で投資すること」を学んだのです。
バフェットのビジネスへの目覚め
バフェットが12歳の時、父親が下院議員となったことで暮らしをワシントンD.Cに移しましたが馴染めず、オマハに戻って祖父と暮らすようになります。
そこで彼は、13歳でありながら自転車を仕事の経費として申告するために初めて確定申告を行い、高校生になってからはワシントンD.Cに戻り、友人と共に中古のピンボールを1台購入し理容店に置いてもらうというビジネスを開始します。
アメリカの理容店ではピンボールが置かれていることも多く、バフェットはその先駆けだと言えます。
週に50ドルの稼ぎを叩き出すようになった後、この事業を継続的に行うのではなくて退役軍人に1,200ドルで売却しています。
このように、バフェットは1つの事業や投資にいつまでもしがみついているのではなく、ある程度の見切りをつける目も非常に若い頃から養っていました。
コロンビア大学で
本格的にビジネスを学ぶ
コロンビア大学に入学し、著名な証券アナリストであるジャミン・グレアムとデイビッド・ドッドが教えているビジネススクールに進学します。
彼はここで、多くのビジネスや投資について学びました。
その後、ジャミン・グレアム重役として在籍している保険会社に勤めようと訪問しましたが断られ、オマハに戻ったバフェットは、父親が経営している証券会社でブローカーとして働きました。
しかし、この時資産の20%を投資したガゾリンスタンドが損失を出すなど、人生の中で初めて投資を失敗する経験をしています。
そしてこの頃、人前で話す練習として対人スキルやスピーチのコツを教えているデール・カーネーギーの演説コースを受講しているのです。
バフェットは非常に勉強熱心であり、探究心が強い頃がわかる時期です。
投資家としての活動を開始
1954年、ベンジャミン・グレアムから声をかけられてパートナーシップの仕事を開始します。
証券アナリストとして仕事を始め、ここからバフェットは失敗なしの仕事を続け、一時的に株価が下がっている優良と思われる株を次々と購入していくのです。
業績や株価を回復させ資産を増やしていったあと、業績が低迷していたバークシャーハサウェイを買収し経営権を得ます。
この時、今では当たり前になっている「年次報告」を株主に行うようになりました。
さらにバフェットは、世界的に名の知れたワシントンポストの株を取得し、世界中の注目を集め、今でもなお成功を続けているのです。
ウォーレン・バフェットの
名言から見る成功のポイント
「投資の神様」と世界中の人から尊敬され、注目されているウォーレン・バフェットですが、実際に失敗しない投資家として活動しているのは何か秘密があるのか、気になるところです。
多くの名言を残している彼の言葉から、成功のヒントを見つけることができるので、ご紹介していきます。
「自分が理解できないビジネスに投資はしない」
投資家の中には、自分が興味のないものや知らないけど有名なものに投資をする人が意外と多いと思います。
根底には「とにかく株価が上がればOK」という意識が働いていて、なんでもかんでも購入しがちだといえます。
しかし、バフェットの場合は自分が得意とする範囲を超えた部分には、一切手を出しませんでした。
自分がお金を投資するものに対してしっかりと理解して納得をしなければ、株価の予測もつかないというわけです。
深い理解があるからこそ、株の上げ下げも予測ができるものなのです。
「最大のチャンスは、素晴らしい企業が一時的なトラブルに遭遇する時」
バフェットは、ディズニーやアメリカンエキスプレスなど、優良企業として現在でも活躍している企業の株価が一時的に下がっている時に株を購入しています。
この方法は「バリュー投資」と呼ばれるもので、株価が下がっている時に買ってから、本来の株価に戻るのを待つ方法です。
ウォーレンバフェットは、長期運用を行うことで有名な投資家のため、優良企業が一時的に市場から見放されたとしても、しっかりと先を見据えて運用を行っているのです。
このように、優良企業の株主でも「今落ち込んでいるから…」と買わずにいるより、「優良なのだから、株価は上がるはずだ」と信じて買う方が成功しやすいのかもしれません。
「自分が伸ばしたいと思う分野に投資する」
複雑な論理というよりも、バフェットは自身が知識の深い分野に対して投資を行い、長期間の運用をすることで利益を得ています。
買い時と売り時の見極めが素晴らしいことも特徴的ですが、伸ばしたい分野の株に関しては10年以上保有するなどしているので、慎重で丁寧な資産運用が成功のポイントだといえます。
まとめ
いかがでしたでしょうか。今回は、ウォーレン・バフェットの成功の秘訣について彼の人生を振り返りながら見ていきました。
実際に成功を収めた投資の神様から学べることは多くあると思います。
書籍やYoutube動画などでもバフェット氏について紹介しているものが多くありますので、興味がある方は是非ご覧になってみてください。
【参考記事】