一括りに賃貸物件といっても、部屋数、家賃から築年数など様々な条件があります。住宅は1日の疲れを取る場所、癒される場所でもあるのでどんな家に住むかということは生活を潤すために重要なことだと思います。
この記事にたどり着いたあなたは、自分に適した住宅をどう比較して良いか分からないのではないでしょうか。この記事では、そんなあなたに向けて賃貸物件の選び方を紹介していこうと思います。
内見する部屋を決定する
住宅の構造による違い
一人暮らし用の住宅の構造は大きく分けて、木造、鉄骨造、鉄筋コンクリート造、鉄骨鉄筋コンクリート造の4つに分けられます。
木造は主要部分に木材を使用しています。通気性が良く湿気がこもりにくい、家賃が低めに設定されている、音が響きやすいなどの特徴があります。
鉄骨造は、骨組みに鉄骨を使っている構造です。木造より耐震性が高いが通気性が低いため、夏は暑く冬は寒いです。鉄筋よりも家賃が低い傾向にあるなどの特徴があります。
鉄筋コンクリート造は、鉄筋をコンクリートに埋め込んで壁を作っている構造です。耐震性が高く防音性に優れていますが、家賃が高めに設定されています。
鉄骨鉄筋コンクリート造は、鉄骨の周りに鉄筋とコンクリートを埋め込んだ構造です。鉄筋コンクリート造よりも耐震性が高く防音性に優れていますが、4つの中では一番家賃が高めの傾向があります。
一人暮らしでは鉄骨造、鉄筋コンクリート造が多めの印象です。木造は築年数が長い物件にありがちですね。自分の住みたい構造に目安をつけておきましょう。
条件を洗い出し、優先順位をつける
自分の部屋に欲しい条件を全て洗い出すことが必要です。家賃、部屋の広さ、駅から徒歩何分までが良いのか、バストイレは別か、独立洗面台の有無など挙げればキリがないですが、とりあえず全ての条件を出してみます。
次に、洗い出した条件に優先順位をつけていきます。
・駅近は絶対だけど、バストイレは一緒でも良い。・物が多いので、部屋が広ければ駅から多少遠くても大丈夫。
・このエリアが憧れなので高くても狭くても絶対このエリアに住みたい。
など、それぞれ絶対に譲れない条件とできれば欲しいという条件があると思います。それらに明確な順位をつけていきましょう。
選ぶ上でのチェックポイント
収納スペースの広さ
クローゼットやキッチンの収納、玄関の靴収納まで、収納スペースが自分の所有物の量に合っているか見ましょう。現在住んでいる部屋と比較すると分かりやすいですね。
モノの所有量よりも収納スペースが少ないところに決めてしまうと、引っ越しの荷物をまとめるときに大量のものを捨てなければならないので作業が非常に大変になってしまいます。コレクションしているものがある人は収納の多さは慎重に見ましょう。
部屋の形
間取りや広さとともに重要になってくるのが、部屋の形です。柱や梁の場所や、家具が配置しやすい形か長さかなどを見ましょう。
配置しにくくても良いから変わった部屋に住みたい、という方は三角形や台形の形をした部屋もあるので探してみるのも楽しいかもしれません。
周辺の雰囲気の確認
内見の際は、部屋だけでなく街や住民、その建物の雰囲気も必ずチェックしましょう。
周辺の治安や人通りの多さ、周辺にスーパーやコンビニがあるか、建物に監視カメラがついているか、飲食店の多さなどで雰囲気がわかります。自分はその街になじむことができるか見極めましょう。
特に近所のコンビニがトイレを貸し出しているかどうかで治安の良し悪しがわかるという噂もあります。
ご自由にお使いくださいと書かれているコンビニは治安が良い、店員にお声がけくださいと書かれているところは普通の治安、使用禁止または貸し出しておりませんと書かれているところは治安が悪いということのようです。
この噂は都市伝説レベルにとらえておきましょう。
都内でオススメの治安が良い街ランキング
2021年に警視庁から発表された区町村別犯罪件数データによると、犯罪数の少ない区は1位文京区、2位杉並区、3位練馬区、4位世田谷区、5位品川区となっています。文京区は住宅街、大学などが多く、繁華街がないため治安が良いとされています。
不動産業者の選び方
不動産業者のサービスには、それぞれ特長があります。大手の不動産業者は様々なエリアに店舗があり、住むエリアを迷っている人でも相談しながら決められます。
また、扱っている物件数が多いので条件に合う賃貸物件をたくさん紹介してほしい人にはオススメです。
引っ越し予定日や希望条件が明確になっていない人は、賃貸サイトを利用しながらどんな物件があるか気楽に見るのがオススメです。
サイトを見ることでイメージが湧いてきて、自分の求める希望条件が段々明確になっていくでしょう。
他にも、オンライン型で対面でなくチャットでやり取りできる不動産業者や掘り出しものの物件があることがある地域密着型の物件など、自分の状況に合わせて不動産業者を選ぶと、より良い物件探しができます。
まとめ
いかがだったでしょうか。部屋の希望条件を洗い出すところが一番時間がかかりますが、住宅を決める上で一番重要で後悔する可能性が大きい部分でもあります。
希望条件が決定したら不動産業者に伝えしっかり相談して住む賃貸住宅を決定してくださいね。